1. micro:bitとは?
micro:bitとは、イギリスのBBCが教育向けに開発した、手のひらサイズのマイクロコンピュータです。この小型デバイスは、プログラミングの基礎を簡単に学べるように設計されており、教育現場をはじめ、個人のプロジェクトでも幅広く活用されています。micro:bitには、複数のセンサーやボタン、LEDディスプレイ、無線通信機能が搭載されており、使い方次第で様々なプロジェクトに応用できます。
2. micro:bitのハードウェア構成
micro:bitは以下の機能を備えています。
- 25個のLEDマトリクスディスプレイ:文字、数字、絵、アニメーションなどを表示できます。簡単なメッセージ表示や、センサーからのフィードバック表示にも使われます。
- 2つのプッシュボタン:Aボタン、Bボタンがあり、これを使ってユーザーからの入力を受け取ります。例えばゲームコントローラーやメニュー選択など、様々な用途に対応できます。
- 温度センサー:周囲の温度を測定することができ、環境モニタリングや自動制御システムの一部として使用できます。
- 加速度センサー:micro:bitが動いたり傾いたりする動きを検出します。これにより、万歩計やゲームでの動作入力が可能です。
- 磁力センサー(コンパス):地球の磁場を感知し、方向を検出します。方向を使ったアプリケーション(例えば方位磁石)に使えます。
- 無線通信(Bluetooth):他のmicro:bitやスマートフォンとワイヤレス通信ができるため、デバイス間のデータ交換が可能です。
- GPIO(汎用入出力ピン):外部の電子部品(モーター、スピーカー、LEDなど)と接続し、制御することができます。
3. micro:bitのプログラミング方法
micro:bitは、初心者向けのビジュアルプログラミングと、より高度なテキストプログラミングの両方に対応しています。
- MakeCodeエディタ:Microsoftが提供するビジュアルプログラミング環境です。ブロックをドラッグ&ドロップしてコードを組み立てるので、プログラムの動きを視覚的に理解できます。これにより、プログラミング初心者や子供たちが、手軽に複雑なプロジェクトを作成できます。
- Pythonエディタ:テキストベースのプログラミング言語であるPythonにも対応しており、ビジュアルプログラミングからステップアップすることができます。より高度な処理や、複雑なアルゴリズムを使ったプロジェクトにも挑戦できます。
4. micro:bitを使ったプロジェクト例
4.1. LEDメッセージボード
micro:bitの25個のLEDディスプレイを使って、好きな文字やアイコンを表示させます。例えば、自分の名前や「Hello!」などのメッセージをスクロールさせることができます。これにより、プログラミングの基本であるループ処理や変数の使い方を学ぶことができます。
4.2. 万歩計
加速度センサーを利用して、歩数をカウントする万歩計を作成することができます。歩いたときの振動や動きをセンサーで捉え、それをカウントしてLEDディスプレイに表示します。プログラミングの過程で、条件分岐やセンサーのデータ処理を学びます。
4.3. 温度モニター
温度センサーを使って、周囲の温度を測定し、指定された温度を超えるとアラームを鳴らすプログラムを作成することができます。これにより、環境データの取得方法や、データに基づく制御プログラムの作成を学ぶことができます。
4.4. Bluetoothを使ったリモコン操作
MicroのBluetooth機能を使って、スマートフォンと連携させ、リモコンとして使用することができます。例えば、ボタンを押すと音楽が再生されたり、スマートライトが点灯するなど、IoT(モノのインターネット)の基本概念を学ぶことができます。
5. micro:bitの活用場面
- 教育現場:micro:bitは世界中の学校でプログラミング教育ツールとして採用されています。特に、小学生や中学生がプログラミングの基礎を楽しみながら学べるよう、ビジュアルプログラミングからテキストベースのプログラムへステップアップできるカリキュラムが提供されています。
- IoT開発:BluetoothやGPIOピンを使って、他のデバイスと連携し、IoTのプロジェクトに応用することができます。例えば、温度センサーやモーターを連携させて、リモートで家電を操作するシステムを構築することも可能です。
- 個人プロジェクト:趣味の電子工作やガジェット開発にも適しています。例えば、家の周りのセンサーを使った防犯システムや、自作のゲーム機など、アイデア次第で様々なプロジェクトに応用できます。
6.micro:bit 各部の説明






ハードウェア構成・外観
7.micro:bit スペック
| 項目 | スペック |
| CPU | ARM Contrex-M4F 32bit Processor with FPU |
| フラッシュメモリ | 512KByte |
| RAMメモリ | 128Kbyte |
| Speed | 64MHz |
| LED | 5行5列(合計25個) 赤色LED |
| スイッチ | 表面 タクトスイッチ2個 裏面タクトスイッチ1個 |
| インターフェース | Micro USB TypeB(パソコンとUSB通信、電源供給) |
| 無線 | Bluetooth(Bluetooth Low Energy) |
| 音関連 | スピーカー1個、マイク1個 |
| 汎用入力/出力 | 3つのI/O用リング、2つの電源リング、20ピン エッジコネクタ |
| サイズ | 4cm x 5cm |
| プログラミング環境 | パソコン、タブレット、スマートフォンで開発し、実行コードを転送 開発環境(Windows,MacOS,iOS,Android,Linux, Chrome OS) |
| 開発言語 | MakeCodeエディタ, JavaScript, MicroPython, Scratchなど |
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